台湾のブランドArtisulから、新製品の液タブ「Artisul SP1603」が登場しました。
最新の液タブの性能がすべて備わっている一方、価格は4万円台前半と安く、コスパの高いタブレットと言って良いでしょう。
そこで、セミプロ絵描きの視点から、このArtisul SP1603を紹介します。
Artisul SP1603の概要
名称 | Artisul SP1603 |
---|---|
価格 | 約43,999円 |
サイズ | 15.6インチ |
筆圧レベル | 8192レベル |
色域率 | 128% sRGB 90%NTSC |
重さ | 1.3kg |
厚さ | 9mm |
保証期間 | 2年保証/24ヶ月保証 |
傾き検知 | 〇 |
フルラミネーション | 〇 |
スマホ対応 | 〇 |
ショートカットキーの数 | 14 |
Artisul SP1603の良い点
フルラミネーション
フルラミネーションとは、液晶ディスプレイとカバーガラスの間を圧着させる加工のことです。iPadなどで導入されている技術です。
フルラミネーション加工をすることで、視差が最小限に抑えられ、ペン先と実線の位置の誤差が少なく、思ったとおりの位置に線を引けます。
板タブとしても使える
モードを変えることで、板タブ(ペンタブ)としても使用できます。
液タブで描くのに疲れたり、飽きたりしたときは、板タブで描くことができます。
一台で液タブと板タブ両方使えるので、一石二鳥でお得です。
色域率が広い
色域率は、90%NTSCとかなり広い数値です。
沈み込みほぼなし&精度向上
付属のスタイラスペン「P77」は、最新技術で生まれた第3世代のペンです。
ペン先の沈み込みがほぼなく、安定した描き心地を実現しています。
また、替え芯が30本ついてきます。
14個のショートカットキー
ショートカットキーが全部で14個あり、組み合わせることでより作業効率を上げることができます。
デザインがユニーク
近未来感あふれる物理式のホイールが搭載されており、ユニークでかっこいいです。
スタンド付き
4段階に調整可能な折り畳み式スタンドが付いています。
スタンドを別に買う必要がありません。
アンチグレアフィルム
液晶には、アンチグレアフィルムがあらかじめ張りつけてあります。
これにより、指紋や汚れがつきにくく、光の映り込みが抑えられ、画面をしっかりと保護できます。
また、剥がせるタイプのため、張り替えも可能です。
スマホ対応
Androidにも対応しているので、スマホにつなげて絵を描くことができます。
保証期間2年
現在、保証期間は2年(製品登録するとさらに2か月)と通常の1年間よりさらに1年長くなっています。
Artisul SP1603の気になる点
ペンの性能がわかりにくい
付属のスタイラスペンについて、具体的な数値があげられていないので、どの程度向上しているのかはわかりにくいです。
たとえば、XP-PENでは、タブレットに搭載されたスマートチップについて、具体的な数値を出しています。
D16Proとの比較
Artisulが既に販売している、15.6インチの別モデル「D16Pro」と比較してみました。
名称 | Artisul D16Pro | Artisul SP1603 |
---|---|---|
価格 | 約43,999円 | 約43,999円 |
サイズ | 15.6インチ | 15.6インチ |
筆圧レベル | 8192レベル | 8192レベル |
色域率 | 90% Adobe RGB | 128% sRGB 90%NTSC |
重さ | 1.3kg | 1.3kg |
厚さ | 不明 | 9mm |
保証期間 | 1年間保証 | 2年保証 |
傾き検知 | 〇 | 〇 |
フルラミネーション | 〇 | 〇 |
ショートカットキーの数 | 7 | 14 |
スマホ対応 | ✖ | 〇 |
D16Proの詳細のレビューもあります。
これを見ると、D16Proもかなり性能の高いタブレットだということがわかります。
ただし、Artisul SP1603は、スマホ対応やショートカットキーの多さ、保証期間の長さの点で優れていることがわかります。
まとめ
フルラミネーション加工や板タブモードの搭載、アンチグレアフィルムなど、最新の液タブの性能がすべて備わっているタブレットです。
一方で、価格は4万円台前半と安く、コスパの高いタブレットと言って良いでしょう。
また、ユニークなデザインも特徴です。
正直欠点がほとんど見つからないタブレットです。